こんにちは。栖山 依夜(すやま いよ)です。
私は2024年にASD(自閉症・アスペルガー)の診断を受けました。
ASD受動型を自認しており、現在はブログとnote発信を続けながら、Webライターとしても活動しています。
実は、ASDの特性が情報発信で大きな強みになるのはご存知でしょうか。
「でも、発信なんて自分にはできない…」
そう思って、なかなか一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか?
かつての私もそうでした。
しかし、noteというプラットフォームで毎日投稿を続けていくうちに、ASDの「こだわり」や「探究心」こそが、発信活動においては最強の武器になると気づきました。
この記事では、私がnoteを選んだ理由と、ASDの特性がどのように役立っているのかを、私の経験を交えてお話しします。
こちらが私のnoteアカウントです!よかったら覗いてみてくださいね。
ASDの私がなぜnoteを選んだのか

情報発信を始めようと思ったとき、最初に選んだのがnoteでした。
正直にいうと、それは積極的な理由というより、他のSNSが「怖くて選べなかった」からです。
書くことは好きでしたが、SNSは向いていない部分が多くありました。
言葉遣いが荒い人が多かったり、距離感が近すぎるコメントが来たり…。
話したいことはたくさんありましたが、反応が怖くてなかなか投稿ができないことが続いていました。
ですが、noteにはそんな心配がほとんどなかったのです。
ASD特性のある私にとって、特に嬉しかったのは以下のポイントでした。
・民度がいい
・DM機能がない
・ユーザーに「書くことが好き」という気持ちが共通している
私はアカウントを作る前から「読む専」としてnoteを利用していたのですが、記事を書いている人は穏やかで優しい雰囲気の方ばかりでした。
これは私が発信側になってから気づいたことですが、noteを書いている方は「誰かの役に立ちたい」「自分の思いを伝えたい」という思いを持っている方がとても多いです。
全員に「書くことが好き」という気持ちが共通しているので、価値観の違いで言い合いになるといったこともほとんどありません。
他人の言い争いを見るだけでも疲弊してしまう私にとって、これは大きな安心材料でした。
また、DM機能がないというのも、noteを始めた大きな決め手の一つです。
noteにあるのは、スキとコメント欄のみ。
それぞれが思い思いの言葉をつづっている。
そんな適度な距離感が、noteを始める大きな後押しになりました。
ASDがnoteと相性がいい理由3選

ASD特性を持つ方とnoteの相性がいい理由は大きく分けて3つあります。
1. 自分のペースで発信できる
noteは、文字数に上限がありません。
X(旧Twitter)の文字数は140字ですが、noteでは時間をかけて自分の思いや考えをじっくりと整理し、納得のいくまで文章を書き込めます。
そのため、言葉足らずになってしまい、意図がうまく伝わらないという不安も解消されやすいです。

簡潔に書かなくてもOK!「なんて言ったらいいかわからないけど」「そんな気がする」なんていう曖昧な言葉も書き放題です!
また、他のSNSに比べて情報量が少ないのもありがたいポイントのひとつです。
「今日の注目記事」や「今のあなたにオススメ」などの記事欄はありますが、自分で情報を取りにいかなければ、ほとんど目にすることはありません。
ASDの特性上、トレンドやニュースに圧倒されやすい私にとって、この点はかなり相性が良いと感じています。
2. 完璧主義でも投稿しやすい
noteには細かい機能がないので、執筆に集中しやすいです。
多機能すぎて何からすれば良いのかわからないといった心配は無用。難しい操作もないので、凝り性になることもありません。
ASDの私は完璧主義な一面があり、ブログのようにデザインを気にしすぎると、記事を投稿するまでに時間がかかってしまいます。
でも、noteは「思考の整理」が中心です。
誰かの悩みを解決する情報でなくても、「自分の考え」や「感じたこと」をそのまま書いていいという安心感があります。
実際に、自分ではまとまっていないと思う文章でも、思いのほか、沢山の人に読んでもらえることもありました。
また、周りの評価を気にしなくても良いのも大きなポイントでした。
XやInstagramではバズりや映えを、ブログでは自分のサイトを上位表示させるために、記事の内容を考えていかなければならないこともあります。
ですが、noteではその必要はありません。
自分の記事を売り込むのではなく、ひとりごとに近い形で書いていけるので、投稿までのハードルがグッと下がります。
この「ハードルの低さ」が、発信を継続する大きな支えになりました。
3. 仲間と出会って、新しい道が開ける
noteを続けることで新しい選択肢が生まれることもあります。
noteには、メンバーシップという機能があり、クリエイターの方々とさらに深くつながることができるコンテンツがあります。
メンバーシップとは、あらゆるジャンルのクリエイターがコンテンツを投稿することで、ファンや仲間があなたの活動をサポートできるようにするための月額制サブスクリプションです。記事・マガジン・掲示板・ニュースレターなど、目的にあわせた方法でコンテンツを届けることができます。
note「メンバーシップとは」より引用
私の場合は、noteで出会った「かぜの帽子」さんという方のメンバーシップ「言葉の庭」がきっかけでWebライターの仕事を始めることになりました。(お名前の掲載許可をいただき、ありがとうございます!)
私は、人間関係を築くのが苦手で、自分から築いた関係でも疲れてしまってリセットしてしまうことがありました。
しかし、このメンバーシップでは、無理に話さなくても良い空気感があり、安心して参加することができました。
誰かに話を聞いてもらうことや、同じように頑張っている人がいると知ることは、発信を続ける上で大きな心の支えになります。
私自身、noteでそういった場所を見つけられたのは、思わぬ幸運だったと思っています。
また、noteは、記事へのコメントや「スキ」機能を通じて、読者と交流できる場でもあります。
始めたばかりの時期では考えられなかった「応援しています」「いつも記事楽しみにしています」といった温かいコメントをいただくたびに、発信を続けてよかったと心から思いました。
読者からの嬉しい言葉は、今でも手帳に貼って大切にしています。
この経験から、noteは新しい可能性を広げてくれる場所だと感じています。

noteは間違いなく私の「居場所」になっています。
発信する際に気をつけていること

発信を続けていく中で、私が大切にしていることがいくつかあります。
①誰かを傷つけないこと
一方的な意見だけで書かず、相手の立場に立って考えるように心がけています。
「自分に非がない!」と思うようなことでも、まずは疑ってみるようにしています。
②ネガティブな出来事もポジティブにとらえる
嫌なことや失敗を経験したときも、「この学びをどうやって誰かの役に立てるか?」という視点で書き換えるようにしています。
誰かに還元できる形にして、発信することが私にとっての最終目標です。
③投稿のハードルを上げすぎない
現在、私は365日毎日更新にチャレンジしていますが、最初の方は続けるために、クオリティは思い切って後回しにしていました。
「絶対に届く文章を書いてやる!」と意気込みすぎず、「スキが1つでも来たらうれしいな」くらいの気持ちで臨んでいます。
一番大切なのは、自分が心から書きたいことを書くことです。
最初は「何を書けばいいのか」で迷ってしまうでしょう。
でも私は「誰かを傷つける」ものでなければなんでも良いと思います。
好きなものでも、気になっていることでもかまいません。
必ず、誰かに届きます。
自分らしくいられる居場所があります

私にとって、noteは唯一続けられているSNSです。
インストールしているSNSをnoteだけにしてからは、嫌な気持ちになったり、やめようと思ったりすることは、ほとんどなくなりました。
毎日見ないと置いていかれる、といった恐怖に怯えることなく、自分のペースを保つことができています。
ASDの特性に悩むこともあるかもしれませんが、それは情報発信において大きな強みになります。
完璧主義なところも、一つのことを突き詰められる探究心も、すべて貴重な武器。
発信を始めると、日常生活のすべてがネタ探しに変わります。
ネガティブな出来事も、「これも記事のネタになる」と思えるようになり、少しだけ心に余裕ができます(本当ですよ!)。
そして、自分の考えを文字にすることで、新しい気づきや発見が増え、自己理解も深まります。
私はnoteを始めたことで、人生が変わったと感じています。
もし少しでも興味があれば、今日からあなたらしい発信を始めてみませんか?
👇こちらが私のアカウントです!よかったら遊びに来てください!


いつでも、お待ちしています!