【ASD受動型でもできた!】1か月間クラウドワークスでWebライターをしてみた結果

働き方

こんにちは。栖山 依夜(すやま いよ)です。

ASDの方の中には、Webライターという選択肢を考えたことのある方は多いのではないでしょうか。

Webライターは、自宅で完結し、自分のペースで仕事ができるという点が魅力的な仕事です。

しかし、仕事を受注するためには、自ら売り込みをしなければならないという点もあります。

その「売り込み」として、よく使用されているのがクラウドソーシングサイトの1つである「クラウドワークス」です。

今回は、受動型ASDである私が、実際にクラウドワークスを1ヶ月利用してみて感じたことや気づきをまとめてみました。

栖山 依夜

ASD(受動型)・HSP・INFJ・アダルトチルドレンな20代ブロガー。
障害者手帳取得済み(精神3級)。Webライターとしても活動中。
なんとか自立できるよう、日々模索中です。
生きづらさに悩む、誰かの力になりたい。

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クラウドワークスはASD特性と相性バッチリ!

結論から言うと、ASDの方に「クラウドワークス」は向いているといえます。

他にも、クラウドワークスはこんな方に向いています。

・対人コミュニケーションに不安がある
・自宅で仕事がしたい
・自分のペースで働きたい
・お小遣いを稼ぎたい

1人で仕事が完結できるという点において、ASD特性と在宅ワークの相性はかなり良いです。

私がクラウドワークスを始めたのは、自由に使えるお金を増やしたいと思ったからでした。

新卒で入った会社を退職後、社会に出た経験もなし。

コミュニケーションに不安を持っていたこともあり、正直、働くことに対してはかなりの不安がありました。

ですが、在宅ワークはそんな「しんどさ」を感じる業務がほとんど必要ありません。

特に「いつでもどこでも仕事ができる」という部分に私は大きな魅力を感じました。

在宅ワークのメリットは主にこのような点があります。

・家で仕事が完了する
・人とのコミュニケーションが最小限で済む
・自分のペースでできる

上記のポイントに少しでも魅力を感じた方は、まずは登録だけでもしてみることをオススメします。

依夜
依夜

まずは「自分ができそうな仕事」を見つけること

登録して、まずぶち当たる壁。それは「何に応募すれば良いかわからない!」問題です。

膨大な種類の募集があるクラウドワークスでは、まずは自分ができる仕事を絞り込む必要があります。

私は「書くこと」が好きだったので、主にWebライターの仕事を探していました。

他にもWebデザインやプログラミング、SNS運用などの募集があります。

依夜
依夜

特にASDの方は、見通しが立たないこと、正解がないことに対して、大きな不安を覚えることもあるかと思います。

そのため、適当に応募するのではなく、ざっくりと仕組みについて知っておくことがオススメです。

クラウドワークスには大きく分けて3つの仕事があります。

・プロジェクト形式(固定報酬制・時間単価制の2種類)
 固定報酬制:プロジェクト単位で成果物に応じて報酬が支払われる報酬形式
 時間単価制:報酬が1時間ごとの金額で設定され、実際に稼働した時間にあわせて週ごとに支払われる形式。

・コンペ形式
コンペ形式は、募集内容に対しての制作物の提案を集めることができる形式

・タスク形式
クライアントの依頼内容に対して、ワーカーの選定や交渉をすることなく、クラウドワークス上で作業を行ってもらい納品を行う形式

クラウドワークス「簡単ご利用ガイド」より引用

中でも、私がオススメするステップは、「タスク形式」数回→「プロジェクト形式」に応募です。

理由としては、実績がないと、応募時に不利になることがあるからです。

「プロジェクト形式」と「コンペ形式」は、応募して採用されないと仕事ができないという特徴があります。

一方で、「タスク形式」には、アンケートが大半で、すぐに業務に取り掛かれるという大きなメリットがあります。

そのため、いくつかの業務をこなして実績を作るという工程が意外と大事になってくるのです。

こんな仕事は要注意!

残念ながら、クラウドワークスには怪しい仕事もたくさん混じっています。

特に、以下の特徴に当てはまる仕事は避けておく方が無難です。

・LINE追加やスクールに誘導される
・商品の購入を勧められる
・契約前にzoom面談が必須
・テストライティングが10円〜など極端に安い
・募集主の評価が0または星が4.6以下
・何度も同じ案件で募集している(=誰とも契約していない)

募集している中には「実績づくりに!」と謳っている仕事があります。

こういった仕事は基本的にLINEに誘導してアンケートに答えるものが多いです。

できるだけ避けたい仕事ですが、実績がないとなかなか良い仕事に出会えないのも事実。

「答えた後は連絡を取らない」など、自分なりのルールを作って、応募してみるのも一つの手です。

あまりオススメの方法ではないですが、スムーズに仕事を受注するための方法の一つとして、頭の片隅に置いておくといいと思います。

依夜
依夜

うれしかったポイント

実際に1か月間クラウドワークスを利用してみて、よかったのは以下の点です。

・人と直接会話しなくてよい
・好きな時間に作業できる
・人混みに行かなくて済む

まさに在宅ワークの良いところてんこ盛り!といったところ。

クライアントとのやりとりは基本的にチャットで行うため、文章をゆっくり考えながら伝えることができるのがうれしいポイントでした。

返信に困った際にも、急がずにchat GPTなどのAIを利用できる時間があるのも有り難かったです。

また、自分の調子がいい時間帯に作業できるのも大きなメリットです。

私は特に、誰かに見られていると思うと、一気にパフォーマンスが下がってしまったり、ちょっとした音で集中力が削がれたりするなどの悩みがありました。

加えて、生活リズムも不安定になりやすく、午前中に起きれないこともしばしば。

クラウドワークスの仕事は、納期さえ守ればいつ作業してもいい案件が多いので、ASDの自分にとってとても合っていると感じました。

困ったポイント

利用していて困った点としては、以下のような点が挙げられます。

・説明がわかりにくいことがある
・返信が来ないと不安
・自分で見分ける力が必要

タスク形式では「条件がわかりにくい」「説明がざっくりしている」といった案件に出会うことが多々ありました。

そういった案件は、ASDの方にとっては、文章の理解に時間がかかってしまうため、取り掛かるまでに時間を費やしてしまうことが多いです。

ASDの私はあいまいな指示に苦手意識があり、何度も読み返しては不安になってしまいました。

依夜
依夜

また、クライアントによっては返事が遅かったり、冷たい印象を受けたりすることもあります。

そういうときに「自分のせいじゃないか」と考えすぎて落ち込むこともありました。

クラウドワークスの仕事をはじめ、フリーランスでは心配なことがあっても、全てが自己責任になってしまいます。

そのため、悪い条件などはしっかり見極める力が必要です。

例としては、以下のようなものが挙げられます。

・詐欺まがいの仕事
・時間単価が安すぎる仕事
・自分に合わない仕事

クラウドワークス上には、上記のような案件がたくさん存在します。

自分で情報を取捨選択する力はある程度持っていないと、厳しいと感じました。

初心者オススメの動き方はこれ!

それでも、1ヶ月間毎日続けていくと、少しずつコツがわかってきました。

私が考えるオススメの方法はこちらです。

タスク形式(単価2桁のアンケートや簡単な記事作成)から始める

タスク形式で単価3桁~実績がつくものにチャレンジする

プロジェクト案件に数件応募してみる

テストライティング(安すぎないもの)があるものに挑戦してみる

私は自分に合った仕事に応募して、ありがたいことに継続のお仕事をいただくことができました。

ひとつひとつ仕事をこなして、受注数が増えていくと、その数が自信にもつながっていきます。

まずは思い切って応募してみることを強くオススメします!

仕事を受ける上での工夫

ASDの特性上、仕事を工夫することが何よりも大切です。

フリーランスとして案件を受ける以上、責任を持って仕事をする必要があります。

「期日を守る」、「連絡はすぐに返す」など、簡単に思えることでも、慣れないうちは、うっかりしてしまうこともあります。

そのため、私はこのような工夫をしていました。

・一気に仕事を引き受けない
・わからない部分や苦労した点は、メモを取って「繰り返さない」ようにする
・カレンダーや手帳に締切日を書き込む
・取り組む日のスケジュールを立てる

ASDの見通し不安を和らげるためにも、自分の作業の流れを見える化することが大切です。

可能な場合は、自分の動ける時間帯を把握して、スケジュールを立てておくと安心できます。

このような工夫を続けた結果、少しずつ応募できそうな仕事を見極められるようになってきました。

依夜
依夜

ASDと明かした方がいいのか?

近年は「オープン就労」、「クローズ就労」という言葉を耳にすることが増えてきました。

基本的に在宅ワークとなるクラウドワークスですが、カミングアウトは必要なのでしょうか。

私自身の考えになりますが、発達障害を明かす必要はないと思っています。

理由は、単純にクライアントは「仕事ができる人」を求めていると考えているからです。

実際、私は自分の特性を一切明かさずに仕事をしています。

プロフィールには、こちらのブログやnoteのリンクなどを貼っていますが、公にはしていません。

仕事ができれば、発達障害があれ、精神疾患があれ、関係ないと思っています。(もちろん、そうでない考え方の方もいらっしゃると思いますが…)

もちろん、仕事のやり方やクライアントとの相性によってストレスを感じる場面もあります。

ですが、事前に準備したり、自分に合うスタイルを見つけることで、私は無理なく仕事を続けることができました。

実際どのくらい稼げるの?

私が1ヶ月で得た報酬がこちらです。

依夜
依夜

はっきり言って、クラウドワークス 1本で大きく稼ぐことは、ほぼ不可能です。

会社に勤めておらず、在宅が中心かつ、暇なときはアンケートに答えるようにしていての結果が上記の金額です。

このことからも、初心者が大きく稼ぐこと難しいという事実がわかっていただけるかと思います。

正直1ヶ月という短期間では契約を取ることが難しく、大半がタスク形式によるものでした。

他のライターさんを見ていても、クラウドワークスである程度の実績を作ってから、直接契約などで文字単価を上げていくスタイルの方が多い印象でした。(クラウドワークス内から直接契約に移行することは禁止されていますので、要注意です!)

「クラウドワークスだけで生計を立てる」といった大きな目標を立てるのは、無謀だといえます。

あくまでお小遣い稼ぎ、または、在宅ワークの土台づくりといった使い方にとどめておくほうがよいでしょう。

一度はやってみる価値あり!

ASDであることは、働き方を選ぶうえで大きなポイントになります。

受動型さんの中には、みんなができていることができなかったり、体力がなかったりと、自分の特性を責めてしまう方もいらっしゃるかと思います。

無理をしすぎて体調を崩したり、自信を失ってしまうのはとてもつらいことです。

ASD受動型の私にとって、クラウドワークスは、自分のペースで「小さく一歩を踏み出す」ことができる場所でした。

私は少しずつですが、「向いている仕事」に出会えたことで、働くことの楽しさを初めて感じられるようにもなってきました。

まだまだわからないこともたくさんありますし、将来のことを考えて不安になることもあります。

それでも、一歩踏み出した勇気を褒めてあげたいと思いますし、クラウドワークスをやってみて良かったと心から思っています。

もし、今の働き方に悩んでいたり、家でできる仕事を探しているASDの方がいれば、まずは気軽に始めてみるのもいいかもしれません。

自分に合った仕事のスタイルを見つけて、少しずつ前に進んでいけたらと思います。

依夜
依夜
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