こんにちは。栖山依夜(すやま いよ)です。
「実績がないのに、Webライターなんてなれるの?」
「自信もないし、ASDだし、無理かも…」
今回は、一度でもそんなふうに思ったことのある方へ向けた記事です。
きっと、書くことに興味はあるけれど、仕事になんてできっこない!と思って記事を開いてくれたのではないでしょうか。
私はASD受動型という特性を持ちながら、Webライターとして働いています。
残念ながら、今回の記事には決して「大きく稼げる!」「Webライターだけで生活できている!」といったキラキラした内容はありません。
実際に、私が現在受けている仕事は、クラウドワークスで得た、たった1件の案件のみです。
それでも、Webライターとして少しずつ活動を広げることができています。
この記事では、「発達障害の私が実績ゼロでもライターになれた理由」と、「ASDが自分のペースで仕事を広げていくヒント」をお伝えします。
ASD受動型がWebライターを目指した理由
昔から、「誰かと繋がりたい」という思いを持っていました。
今書いているこのブログも、元は誰かの役に立ちたいという強い気持ちがあったからです。
大学時代は積極的にサークルに入ったり、共通の趣味を持つ友人を作りたくて、SNSを始めたりしたこともありました。(残念な結果に終わりましたが…。)
ASD特性で「リセット」を繰り返していた時代の話はこちらから読めます↓
Webライターの仕事を考え始めた理由も、「書くこと」が好きという単純なものでした。
個人的に、ライターを始める理由はなんでも良いと思っています。
・向いていそうだから
・他の仕事がしんどかったから
・家で稼ぎたいから
・誰かに夢や希望を与えたいから
どんな理由でも、誰か1人にでも「読んで良かった」と感じてもらえる記事が書けたとしたら、それはもう大成功なのではないでしょうか。
仕事の入口は「信頼」してもらうこと

仕事を始める際に、必要なのは「実績」よりも「信頼」です。
極端に言えば、一歩踏み出す勇気と礼儀があれば、Webライターを始めることができます。

書くことが好きなら、大丈夫です!
発信することの大切さを感じた出来事
私がWebライターになろうと思ったとき、いわゆる「実績」と呼べるものはほとんどありませんでした。
営業は大の苦手。自分で仕事を獲得した経験はもちろんありません。
それどころか、どうやって仕事をもらえるのかもわからず、「稼ぎたいけれど、何をすればいいのかがわからない!」と足踏み状態。
そんな私の人生が変わるきっかけとなる出来事が起きました。
それが、毎日発信を続けていたプラットフォームで、「Webライティング」に挑戦できるチャンスが巡ってきたことです。

発信を続けていて良かったと心から感じました。
まずはテストライティングからのスタートでしたが、勢いで応募。
提出後、ありがたいことにそのまま記事の執筆を任せてもらえることになりました。
それが、私にとって初めてのWebライターの仕事です。
信頼関係はゼロからでも築ける
私を採用してくれた方は、以前からそのプラットフォームでやり取りをしていた人でした。
おそらく、普段のやり取りや記事の内容を見てくれていたからこそ、「この人なら…」と思ってくれたのかもしれません。
当時、私がしていたことは、以下の2つのみです。
・毎日欠かさず投稿すること
・「話したい」「気になる」人に積極的に関わること
あの時思い切って一歩踏み出していなかったら、Webライターという選択肢は間違いなくありませんでした。
結局のところ、「実績があるか」よりも「普段の人柄」が大事なんだと感じています。
ポートフォリオにURLを貼ることはできなかったのですが、以降も何度か仕事をいただくことができ、確実に私の自信となる「実績」になりました。
ちょっとレアな体験も
ちなみに、Webライターの仕事とは別で、発信を続けていたことで思いがけない経験もありました。
発信活動を始めたばかりの頃、ある記事がきっかけでAbemaTVの取材依頼をいただいたことがあります(最終的には見送りになってしまいましたが…)。
メールをもらったときは、過集中でぐったりしていたのですが、「こんな有名なところにも記事が届くんだ!」という衝撃と興奮で、疲れが一瞬で吹き飛んだことを覚えています。
テーマはASDとは無関係なものでしたが、「誰かに自分の言葉が届いていた」という手応えは、私にとって大きな励みになりました。
「経験がある」だけでも、仕事につながる

ライティングを始めたての頃は正直、「仕事をしている」という実感がほとんどなかったです。
記事を納品して、最初にお金が入ってきたときに、「あれ、もしかして今、私ってWebライター?」とじわじわ実感が湧いてきました。
フリーランスという憧れの言葉が、どんどん身近になっていることに気づいたのも、この時期です。

そのときの興奮は忘れられません!
しばらくして、私はクラウドワークスで案件探しを始めました。
以前の私なら、「実績がないから無理」「スキルがないから選ばれない」と思って、応募すらできなかったと思います。
けれどそのときは、「書いたことはある」「一度、誰かに認めてもらえた」という小さな経験が背中を押してくれました。
動き始めている人は「見つかる」
とはいえ、当時の私はまだ「実績」と呼べるものを持っていたわけではありません。
ポートフォリオに載せられるような記事のURLはなく、採用をもらえた仕事はクライアントの都合で公開NGのものばかりでした。
仕事はしているのに、どんなものを書いているかは伝わらない…。そのもどかしさにモヤモヤ。
でも、動かないと仕事はもらえません。
現状があまりにも悔しくて、クラウドワークスのプロフィールには、どんなに小さいことでも書くようにしました。
・プラットフォームで毎日投稿していること
・記事を数本執筆した経験があること
・取材された経験があること(元ネタの記事リンクも添えて)
・通っていた学部、趣味、勉強していること
とにかく自分のキーになる部分は全て書き出しました。
「未経験=書けるものがない」
私もかつてはそう思っていたのですが、そんなことはありません。
行っていた発信も、テストライティングの応募も、始まりは「チャレンジしてみたい!」という純粋な興味と小さな勇気からでした。
でも今思えば、それが確実に仕事につながっています。
小さくてもいいから一歩踏み出してみること。
それが、成功の秘訣なのではないかと思います。
ASDのペースを崩さずに仕事はできる

ここまで読んでくれた方の中で、もしかしたら「ちょっとやってみたいな……」と思われた方もいるかもしれません。
でもASDの特性や自分の性格を考えると、「営業なんて無理!」と不安になる人もいると思います。
ここからは、そんな人たちに向けて、ちょっとしたコツをお伝えします。
営業は必須じゃない
正直、コミュニケーションが苦手で、「営業」が苦手な方もいると思います。
何を隠そう、私自身がそうでした。
就活していた時は、真っ先に「営業」を除外して仕事を探していたような人間です(笑)
基本的に受け身で生きてきた私が「営業」っぽいことをするなんて、考えただけで無理でした。
ですが、Webライターの第一歩は、人とたくさん関わらなくても踏み出すことができます。
実際、私は自分から交渉する営業スタイルは一度もしていません。
これが、私の現在行っている「営業スタイル」です。
営業職の方からすれば、驚きの「受け身」だと思います。もはや、営業ではないかもしれません!
でも、私はこれらの方法だけで仕事をゲットすることができました。
絶対に譲れないものを持っておく
ライターの世界には、いろんな道があります。
SNSでの発信
クラウドワークスでの応募
ブログやnoteでの実績づくり
知人とのやりとり etc…
でもこれらのどれもが、「全員に合う方法」ではないと私は思います。
これだけの方法があるということ。
それはつまり、自分に合ったものを選んでも、ライターとしての道を歩めるということでもあります。
私個人の、タイプ別オススメの動き方はこちらです。
☺「営業が得意」「失敗もなんのその」タイプ
→ ①アピール文を作成する
②ガンガン応募する(無理のない範囲で)
③SNSで交友関係を広げる
☺「営業が苦手」「断られたら落ち込む」タイプ
→ ①信頼できる人を時間をかけて探す
②着実に外堀を埋める
③狭く深い信頼関係を築く
ASD受動型さんの中には、これだけは譲れない!というこだわりや、どうしてもやりたくないことなどをお持ちの方もいると思います。
どうか、そのこだわりを大切にして欲しいです。
だから私は、「がんばって無理する」のではなく、“合っているスタイル”を選ぶことこそが、続けられるコツだと感じています。
自分の特性やペースに合ったやり方なら、ASD受動型でも、確実に一歩を踏み出すことができます。
私が最初の仕事を得たクラウドワークスについても、ぜひ目を通してみてください。
実績ゼロでも、Webライターは始められる

私はお恥ずかしながら、今でもポートフォリオはスカスカのままです。
SNSが案件獲得に便利だと知りながら、ネット中毒になることが怖くて、Xも始められずにいます。
今の私は、プロのWebライターさんから見れば、もしかしたら笑っちゃうようなものかもしれません!
それでも、こうしてWebライターを続け、ブログの記事まで書いているのは、「書くことが好き」という自分の気持ちを信じたからです。
もし、ライターになりたいと思っているのなら、まずは1記事、自分のことを自分の言葉で書いてみてほしいです。
それがきっと、誰かの背中を押す文章になります。
そして、あなた自身の未来への一歩にもなるはずです。